9月上旬に京都市東山区の六波羅蜜寺に参拝した後、北に約5分歩き、建仁寺を訪れました。
建仁寺は、京都最古の禅寺で、祇園の南に広々とした境内を有しています。
境内には、松が多く植えられており、1年を通して緑が目立ちますね。
禅居庵の小泉淳作展
建仁寺には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約5分歩くと到着します。
駅からだと、北西角の惣門が近いですが、今回は、南側の勅使門の脇から境内に入ることに。
勅使門の前には、「臨済宗大本山建仁寺」と刻まれた立派な石柱が建っています。
勅使門は、矢の根門とも呼ばれ、矢が刺さった痕がありますよ。
境内に入ります。
いつもながら、木々の緑が美しいですね。
この日は、青空だったこともあり、緑がより美しく見えました。
放生池では、まだハスの葉が見られます。
ハスの葉は、少しずつ茶色くなっていますね。
さすがに9月になると、花は全く咲いていません。
境内の南西角に塔頭(たっちゅう)の禅居庵があります。
禅居庵の入り口に2024年7月20日から9月23日まで小泉淳作展が開催されているとの案内が出ていました。
拝観は無料ということなので見ていくことに。
普段は入れないお堂の中に入ります。
中は冷房が利いていて涼しいですね。
小泉淳作は、平成14年(2002年)に建仁寺の法堂(はっとう)の天井に双龍図を描いた画家です。
今回の展示は、小泉淳作の生誕100年記念として行われているとのこと。
お堂の中には、小泉淳作が描いた絵画が何枚も展示されています。
蕪や筍などの食品を大きく描いた作品から雄大な自然の風景を描いた作品までありました。
全体的に水墨画のような感じなのですが、部分的に色が付いていたりします。
ヒマワリを描いた作品も全体的にモノクロのような感じなのですが、花の端の花びらだけ黄色く塗られており、その部分だけが輝いているように見えましたよ。
また、お堂の中ではTシャツなどの販売も行われていました。
ぜひ、9月23日までに禅居庵を訪れて小泉淳作展をご覧になってください。
建仁寺境内の風景
再び建仁寺の境内に戻って来ました。
東側の参道には、ほとんど人がいません。
9月に入っても、京都は猛暑日が続いているので、さすがに日中に歩いている人は少なめです。
境内の東に祀られている楽大明神にお参りをしましょう。
見上げる三門。
晴天だと、より雄大に見えますね。
法堂も美しい。
近くの大きな木が、枝を伐られたため、法堂全体が見やすくなっています。
法堂は拝観もできるので、小泉淳作が描いた双龍図を見られますよ。
法堂の西側に建つ小鐘楼は工事中です。
既存古瓦からは刻印が発見されたそうで、その写真が展示されていました。
刻印には「京大佛瓦師 井上三右衛門」などと記されています。
古瓦を製作した人たちのようですね。
小鐘楼の工事は、2024年6月3日から12月27日までの予定です。
惣門から外に出て西に5分ほど歩き川端通にやって来ました。
川端通の西を流れる鴨川のほとりでは、まだサルスベリがたくさんの花を咲かせています。
9月に入り初秋と言っても、京都の夏はもうしばらく続きそうです。
なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。